死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実 バリー・レヴィンソン 監督 アル・パチーノ スーザン・サランドン

（2010年製作の映画）
YOU DON’T KNOW JACK

製作国：アメリカ上映時間：134分
ジャンル：ドラマ

アメリカの病理学者で安楽死擁護者であり、医師による自殺幇助について物議を醸す見解で知られていたジャック・ケヴォーキアン博士の伝記テレビ映画です。この映画は、彼の人生、仕事、そして最終的に第 2 級殺人の有罪判決につながった出来事を探ります。
米国の安楽死運動で物議をかもした人物、ジャック・ケヴォーキアンの生涯と仕事についての映画です。この映画は、彼の物議を醸す活動と、医師による自殺幇助の実践をめぐる倫理的および道徳的議論を探求しています。

博士は信念の漢ですな

これ、ホントに考えなきゃいけない問題だから

フーガがすごく良い
信仰心なくても私もバッハ好きです
彼がバッハ好きってのも、一考の余地ありと思います

とにかく、一見の価値アリ

ただきついだけで生きている状態を続けるためだけの延命措置なんて、自分もされたら嫌やなあ。

私は尊厳死肯定派です。

死の直前の苦しみは相当なものだと想像します。日本でも合法化されてほしいものです。

考えないとならぬ映画でした。

尊厳死とは今も日本では認められていません。しかし、自分の祖母の癌末期のあの痛みの苦しみを思い出すと延命ってなんだろうなって思う。頼むから鎮静剤入れてくれ！頼むよ！もう耐えられない。こんな苦しみ！って耐えて耐えて最後に鎮静剤を打って死んでいきました。これを見るとなんだろなって思わされる映画でした。

アルパチーノはやはりいい演技をするわ。

1980年代、医師ジャック・ケヴォーキアン（パチーノ）は、病状が末期を迎えた患者たちを苦痛から救うべく、彼らの自殺幇助に関わり始める。その数は130人以上におよんだ。
そのため”死の医師”なる異名で呼ばれ、逮捕されてしまう。全米が安楽死の賛成派と反対派で二分される中、彼に下った審判とは…。

末期病患者の積極的安楽死を肯定する病理学者ケヴォーキアンが、死の医師として患者に安楽死を与えていく姿を描く。

医師ジャック・ケヴォーキアンは、病状が末期を迎えた患者たちを苦痛から救うため、彼らの自殺幇助に関わり始める。その数、130人以上。そのせいで“死の医師（ドクター・デス）”と呼ばれた。全米のマスコミからも注目を集めたケヴォーキアンだが、ついに逮捕されてしまう。全米が安楽死の賛成派と反対派で二分され、両者が激しく議論を戦わせる中、彼に下った審判とは……。

83歳で亡くなるまでの間、安楽死・尊厳死の啓蒙活動を続けた。

争点は神への冒涜から始まり、政治争いに巻き込まれるが、主人公はずっと自由意志について論じている。
有罪になったのは、法律を軽視しているからだ、という最高裁の判定に意義なし。法律を変えたいのなら法律の範囲内で抗議しなければならない。
尊厳死を公認させるためには自由意志について論議を重ねる必要がある。

また「処方」するにしてもルールが必要だろう。俺が良いと言ったら良い、というのはまかり通らない。客観的な判断や規定を設けるべき。とはいえ通常の医療において、全部その医師の独断で決めてんだろうけど。

主人公の偏屈ぶりはアルパチーノさすがの演技。ジョングッドマンは後ろ姿ですぐわかるキャラの濃さ、好きだわ。笑

私は尊厳死は絶対アリだと思う。

何度か手術後の苦しさを体験したことがあるが、あれは2日もすれば和らぐことがわかっていたから耐えられた。

あの苦痛が癒えることなく永遠と続くとしたら、絶望以外のなにもない。

もちろん尊厳死にはいろいろ問題はある。

でも、日々を絶望のうちに過ごさなければいけない人々への《医療サービス》として法的に認められる日が来ることを願う。

その日が来る前に、もし私がそういう状況になったら、「オランダに連れて行ってね」と旦那と息子には伝えてある

安楽死の話。
医療と人権と法律の話なので、安易に言及することはとてもできない。
人は自らの意思で生まれることもできず、自らの意志で亡くなることもできないことがほとんどだ。命の終い方は己の健康と運命と道徳に任されており、それを選択することが社会的に、現実的にできない、非常に曖昧な世の中になっている。
世界一イケメンのアダムドライバーが痛ましい姿で一瞬出る。