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この記事は、おススメを紹介していますが、読み進めると【ネタバレ】がありますのでご注意くださいませm(__)m
一度は読みたいと思いながらも、手に取ることをためらってしまったり、途中で挫折してしまった古今東西の“名著”。この番組では難解な1冊の名著を、25分×4回、つまり100分で読み解いていきます。プレゼン上手なゲストによるわかりやすい解説に加え、アニメーション、イメージ映像、朗読などなど、あの手この手の演出を駆使して、奥深い“名著”の世界に迫ります。案内役は、タレントの伊集院光さんと、安部みちこアナウンサー。偉大な先人の教えから、困難な時代を生き延びるためのヒントを探っていきます!
100分de名著
古今東西の名著を25分×4回で読み解き、作品の奥深さを分かりやすく解説
見どころ
プレゼン上手なゲストによる名著の解説は分かりやすく、気付かなかった側面にも触れられる。全く知識がなくても、その著作に興味が湧いてくる“名著”の世界に迫る。
ストーリー
一度は読みたいと思いながらも、途中で挫折してしまった古今東西の名著。そんな難解な名著を、ゲストによる分かりやすい解説や、アニメーションや紙芝居などさまざまな演出を駆使しながら紹介。先人の教えから、時代を生き抜くためのヒントを探っていく。
#1 第1回「資本の誕生」
19世紀の思想家・マルクスの「資本論」をわかりやすく読み解く4回シリーズ。第1回は、第1編第1章の「商品」の分析から、「貨幣」が「資本」へと変化していく過程を解説する。【解説】的場昭弘【ゲスト】森永卓郎【キャスター】堀尾正明
#2 第2回「労働力という商品」
19世紀の思想家・マルクスの「資本論」をわかりやすく読み解く4回シリーズ。第2回は「労働」をテーマに、「資本論」第8章から「労働力」を分析、資本主義の秘密に迫る。【解説】的場昭弘【ゲスト】湯浅誠【キャスター】堀尾正明
#3 第3回「恐慌のメカニズム」
世界経済の未来はどうなるのか。資本論は19世紀周期的に起こった不景気・恐慌のメカニズムを分析している。この分析は今私たちに何を問いかけるのか。【解説】的場昭弘【ゲスト】浜矩子【キャスター】堀尾正明
#4 第4回「歴史から未来を読み解く」
グローバル化のなかで世界経済は混乱している。歴史から未来を読み解く書物・資本論は役立つのか?経済評論家・田中直毅とマルクス研究者・的場昭弘の対論で考える。【解説】神奈川大学教授・的場昭弘【ゲスト】経済評論家・田中直毅【キャスター】堀尾正明
#5 ニーチェ“ツァラトゥストラ”第1回「ルサンチマンを克服せよ」
入門編では、「ツァラトゥストラ」のあらすじと、解読の3つのポイント「ニーチェのおいたち」「ルサンチマン」「価値の転換」を紹介する。キリスト教を基盤とした19世紀ヨーロッパの価値観を根底から覆そうとした、挑戦的な哲学者だったニーチェ。同書は、40歳を目前にしたニーチェが、聖
#6 ニーチェ“ツァラトゥストラ”第2回「“神の死”から“超人”へ」
ニーチェは、神への信仰を「弱者のルサンチマン」として切り捨てた。さらに「神は死んだ」というコトバで、キリスト教的な価値観が崩壊していることを人々に知らせようとした。「神の死」の先にあるもの、それは軸を失い、自暴自棄になった無気力状態「ニヒリズム」だ。ニーチェがニヒリズ
#7 ニーチェ“ツァラトゥストラ”第3回「永遠回帰とは何か?」
ニーチェは、「超人」になるためには「永遠回帰」の思想を受け入れなければならないと説く。「おまえの過去は何回も巡ってくる。何度巡ってきてもよいと思える生き方をしろ」と鼓舞し、『ツァラトゥストラ』はクライマックスを迎える。「永遠回帰」はニーチェが大失恋をした直後にひらめい
#8 ニーチェ“ツァラトゥストラ”第4回「現代に“超人”は可能か?」
ルサンチマンやニヒリズムを乗り越え、「永遠回帰」の思想で生を肯定できる人、それがニーチェのいう「超人」だ。最終回は、特別ゲストとして精神科医・斎藤環さんを交えて対談。政治も経済も混沌(こんとん)とした現代を、「超人」として生きることは可能なのか? 今、求められる「超人
#9 孔子“論語”第1回「人生で一番大切なこと」
“孔子は天才的な人物”と思われがちだが、実は遅咲きの苦労人だった。母1人、子1人で育った孔子は、貧しさのなか、勉学に励んだ。そしてようやく50代になって、大臣にまで上り詰めたが、政治闘争に敗れ、長い亡命生活を送ることになった。こうした孔子の経験が、含蓄のある「論語」
#10 孔子“論語”第2回「自分のアタマで考えよう」
不況が続き、若者の就職難が問題になっているが、実は孔子の私塾も仕事を求める若者たちにとって「ハローワーク」としての面があった。入学料は干し肉の束を納めるだけ。当時としては、最も軽い手土産で教えを受け、出世の糸口を見つけることが出来た。孔子は弟子に、さまざまな
#11 孔子“論語”第3回「人を動かすリーダー論」
孔子のことばを集めた「論語」は、リーダーとしての生き方にも多くふれている。有名な明治の実業家・渋沢栄一も、論語を座右の銘としていたことで知られ、その精神を生かして500以上の企業を立ち上げた。論語には、苦境にある時の責任の取り方、人を評価する時に忘れてはならな
#12 孔子“論語”第4回「信念を持ち逆境を乗り切ろう」
孔子は、自らの挫折体験をふまえ、「心に理想があれば逆境に打ち勝つことができる」と説いた。「論語」最終回では、講師・佐久協さんに加え、東レ経営研究所・特別顧問の佐々木常夫さんを招く。論語好きの母に育てられ、自閉症の長男やうつ病の妻を支えながら、仕事を続けてきた佐々木
#13 福沢諭吉“学問のすゝめ”第1回「学問で人生を切りひらけ」
明治維新後の混乱期、若者たちに進むべき道を示した福沢諭吉の「学問のすゝめ」を読み解き、現代日本社会を生きるためのヒントを探っていく。 許諾が得られなかったため、一部映像を編集して配信します。
#14 福沢諭吉“学問のすゝめ”第2回「国とわたりあえる人物たれ」
明治維新後の混乱期、若者たちに進むべき道を示した福沢諭吉の「学問のすゝめ」を読み解き、現代日本社会を生きるためのヒントを探っていく。 許諾が得られなかったため、一部映像を編集して配信します。
#15 福沢諭吉“学問のすゝめ”第3回「独立自尊で生きよ」
明治維新後の混乱期、若者たちに進むべき道を示した福沢諭吉の「学問のすゝめ」を読み解き、現代日本社会を生きるためのヒントを探っていく。 許諾が得られなかったため、一部映像を編集して配信します。
#16 福沢諭吉“学問のすゝめ”第4回「いま“学問のすゝめ”をどういかすか」
最終回は、いま「学問のすゝめ」の精神をどう社会にいかすかを、ゲストを交えて対談。現在、日本は東日本大震災によって、政治も経済も社会も危機的状況に直面している。そんな中で私たちは何を心の中に持って生きればいいのか。福沢が遺した珠玉の言葉を味わいながら、「学問の
#17 ブッダ“真理のことば”第1回「生きることは苦である」
9月はブッダが語った言葉をまとめたとされる「真理のことば」。釈迦族の王子だったブッダは、老いや病などの苦しみについて悩み、家族を捨てて出家し、思索に励んだ。そして悟りを開いた時、ブッダは自らが考えた真理を人々に語る。それが最初の説法とされる「真理のことば」191番
#18 ブッダ“真理のことば”第2回「うらみから離れる」
人間は現実と希望とのギャップに常に苦しみ、常に世の中が自分にとって都合のよい状態であることを願っている。しかし、その願いがかなわないと知る時、人は世の中や他人を恨み、正常な判断力を失いがちだ。そして「あの人は私に意地悪をしている」などと、根拠なく思いこんでし
#19 ブッダ“真理のことば”第3回「執着を捨てる」
人はしばしば、さまざまなものに執着して生きている。しかし執着が強すぎると、家族や財産といった幸せをもたらすはずのものも、思い通りにならないことにいらだち、苦しみを感じてしまう。ブッダは、自分勝手な執着を戒めるとともに、執着に苦しむ自分を救うには、心の持ち方が大
#20 ブッダ“真理のことば”第4回「世界は空(くう)なり」
ブッダは、人の心がどのように変化するかを、因果関係に基づいて論理的に分析した。そして集中して考え、自分の心の状態がどうなっているか、客観的に把握することが悟りへの道であるとした。最終回では、大阪大学の教授で認知脳科学を研究している藤田一郎さんを招く。そして今
#21 マキャベリ 君主論 第1回「自立した人間として生きろ」
29歳でフィレンツェの外交官に抜てきされたマキャベリは、さまざまな君主との交渉を行った経験から、政治における決断の重要性を知っていた。43歳の時、外国の介入によるクーデターで政府を追放されると、マキャベリは自らを奮い立たせるように政治論文を書く。それが君主論
#22 マキャベリ 君主論 第2回「リーダーの条件とは」
「君主論」で、優れた統治の例として書かれているのが、冷酷さで知られるヴァレンティーノ公のチェーザレ・ボルジアだ。チェーザレは占領した町で側近を長官に任命、裁判の公正化など改革を矢継ぎ早に進めた。しかし厳しい統治に民衆の不満が高まると、今度は側近に罪を着せて処刑
#23 マキャベリ 君主論 第3回「人間関係の極意」
「君主論」では、人間関係のあり方にも多くのページが割かれている。そこには、恩恵や賞罰の与え方、さまざまなグループをまとめあげる技、部下への接し方、他人との距離の取り方など、具体的な方法が事細かに記されている。大衆は移り気なものだと痛感していたマキャベリは、人心
#24 マキャベリ 君主論 第4回「賢い交渉のツボ」
フィレンツェは小国で、安全保障をフランスに頼っていた。しかしフランスとの交渉は、戦費の負担を巡り、紛糾することが多かった。こうしたなか、マキャベリは戦費を分割払いにすることに成功。高い交渉力を発揮した。最終回では、講師・武田好さんに加え、元外交官・東郷和彦さんを招
#25 アラン“幸福論”第1回「人は誰でも幸福になれる」
不幸をなげき悲しみ、他人や社会のせいにするのはたやすい。しかし自己憐憫からは何も生まれないとアランは述べる。そして幸福を得る方法としてまず大事なのは、不幸の原因を見詰め、対処法を見つける事だという。そしてアランは、気分が沈まないようにするため、意識的にあくびや
#26 アラン“幸福論”第2回「人生の主役になれ」
アランは幸福の例として芝居をあげる。つまらない芝居を見ると退屈だが、自分が芝居に出る時には、つまらない芝居でも退屈しない。だから「幸せになりたい人は、舞台に上がらなくてはならない」という。幸福を得るためには“人生の主役”になって、前向きに努力することが何より大
#27 アラン“幸福論”第3回「ダンスのように人とつきあう」
「礼儀を知らない人は、よい人間関係を築けない。そのため人は礼儀を学ぶ必要がある」とアランは言う。アランは“礼儀とはダンスのようなものだ”とした。規則だけ覚えても、自然に動けるようにならなくては、ダンスにならない。過剰に意識するのではなく、半ば無意識のうちに相手に
#28 アラン“幸福論”第4回「幸福になることは義務である」
幸福論の終盤でアランは「幸福とは義務である」と結論づける。“一人一人が幸福であろうと決意することが、社会全体をよりよくする”とアランは考えたのだった。最終回では幸福論のファンだという、医師・鎌田實さんをスタジオに招く。震災など、社会全体が未曽有の困難に直面している
#29 宮沢賢治“銀河鉄道の夜”第1回「賢治の伝言」
この40年間で繰り返し「銀河鉄道の夜」を翻訳してきたロジャー・パルバースさんは、今回賢治の足取りを追って、東北・岩手を訪問。賢治の愛した美しい高原に赴き、物語の世界への想像を膨らませた。「銀河鉄道の夜」を賢治が書いた動機は、“最愛の妹・トシを失った悲しみからだっ
#30 宮沢賢治“銀河鉄道の夜”第2回「悲しみから希望へ」
東日本大震災を経験した今、私たちは、いかにその悲しみを乗り越え、希望を見いだせば、よいのだろうか。悲しみから前を向くためにヒントとなるシーンが「銀河鉄道の夜」にある。番組では、代表的な2か所を紹介。そこを読み解きながら、どんな状況にあっても“決して私たちは無力で
#31 宮沢賢治“銀河鉄道の夜”第3回「みんなつながっている」
閉塞感に覆われ始めている日本。“そうした時にこそ、私たちはこの世界で決してバラバラではなく、すべてがつながっていると考えるのは有効ではないか”とパルバースさんは語る。森羅万象のつながりを見つめ続けた賢治。その思想は「銀河鉄道の夜」にも貫徹している。「鳥を捕る人」「
#32 宮沢賢治“銀河鉄道の夜”第4回「ほんとうの幸せ」
もし宮沢賢治が生きていたら「ほんとうの幸い」について、私たちに何を語るだろうか。賢治の世界を見つめてきた鎌田東二さんは言う。「歌え、踊れ、そして笑え」。農民に文化や芸術を教えた賢治は“体の底からあふれてくる感情こそ大切だ”と考えた。一方パルバースさんは「銀河鉄道の
#33 兼好法師“徒然草”第1回「心地よい人づきあいとは」
兼好は気を使わずに済む友こそ、よい友だと考えた。一方で、親しい仲でも時には改まった態度を示すとよいとしるした。人間関係は互いに気を遣わなくなった時に落とし穴がある。そこで兼好は、なれ合いになったら距離をおき、疎遠になったら距離をせばめ、常に新鮮な関係を保つと
#34 兼好法師“徒然草”第2回「上達の極意」
兼好は、上達したいと願う時には形だけでもよいから達人のマネをすることから始め、人前に出ることを恥じるなと説いた。そして大事だと思っていることは、タイミングと関係なく今すぐ取りかかれと述べている。人生は一瞬一瞬の積み重ねであり、同じことは2度と起きない。毎日に緊
#35 兼好法師“徒然草”第3回「世間を見抜け」
いわゆる世間というものは、あらぬウワサを立てられたりする恐ろしいものである。そんな世間に振り回されて嫌な思いをしないためには、どうしたらよいのだろうか。兼好は、自省を怠らず、自分自身をさまざまな方角から見つめ直すことを勧めた。そして、自分のことを賢いと思って
#36 兼好法師“徒然草”第4回「人生を楽しむために」
最終回では、大学で日本文学を学び、徒然草の大ファンである作家・嵐山光三郎さんを招く。兼好は成功や失敗といった固定概念を嫌った。そして完全なものでなく、不完全なものを愛した。こうした柔軟で優しい視線があったからこそ、兼好は、世の中の真実を見つめる力を養うことが
#37 新渡戸稲造“武士道”第1回「正義・日本人の美徳」
新渡戸稲造は、義と勇、礼や仁など、さまざまな武士道の徳目について解説している。新渡戸は、特に大事なものは義と勇であり、正義を守る勇気を持つ者こそが、真の武士だとしるした。さらに、武士が目指すべき究極の目標として名誉を挙げた。武士にとって忠義とは、他人から強制
#38 新渡戸稲造“武士道”第2回「名誉・日本人の責任の取り方」
昔の日本人は、腹に魂が宿っていると考えていた。そのため武士は、責任を取るとき切腹した。切腹とは真心を示す意味もあったのである。一方で切腹は、人の死を軽んじる傾向を生んだ。また部下に詰め腹を切らせ、責任の所在を曖昧にしてしまうこともあった。新渡戸稲造は武士の勇
#39 新渡戸稲造“武士道”第3回「忍耐・謎のほほ笑み」
外国人にとって、日本人の行動には謎が多く、誤解を生じやすい。新渡戸稲造が生きた時代、外国人の間では「日本人が苦しい時に、ほほ笑むのは鈍感だからだ」という指摘すらあるほどだ。そこで新渡戸は、武士にとって感情をむき出しにすることは、礼に反し、勇気のない行為に当た
#40 新渡戸稲造“武士道”第4回「武士道・その光と影」
新渡戸稲造は武士道の長所だけでなく、短所も的確に指摘した。新渡戸の武士道に対する思いとは何だったのだろうか。最終回では、国際協調に務めた新渡戸に大きな関心を寄せてきた、元国連事務次長の明石康さんを招く。明石さんは、グローバル化が進む中、日本人の原点を見つめ
#41 フランツ・カフカ 変身 ―第1回 しがらみから逃れたい―
「変身」は人間の真実をついた作品であるとともに、著者カフカ自身が投影されている作品でもある。カフカはサラリーマンとして働いていたが、本当は小説を書くことに集中したいと思っていた。そのため外に出かけて働くのは大変な苦痛だった。「変身」の主人公・グレーゴルが虫にな
#42 フランツ・カフカ 変身 ―第2回 前に進む勇気が出ない―
「変身」では、グレーゴルが次第に怠け者になる。毎日寝て過ごし、天井で遊ぶのが日課になる。家族を養う重圧から解放され、ホッとしているかのようなグレーゴル。それはカフカ自身の願望とも受け取れる。カフカは繊細すぎる男で、決断がなかなか出来なかった。仕事、結婚、家庭…人
#43 フランツ・カフカ 変身 ―第3回 居場所がなくなるとき―
「変身」では話が進むにつれ、虫になったグレーゴルが人間扱いされなくなる。最後には妹までもが「あれはもうお兄さんではない」と叫ぶ。もはやグレーゴルは、やっかい者以外の何者でもなかったのだ。そこには、現代の社会や家族にも通じる現実が、鮮やかに描かれている。例えば親の
#44 フランツ・カフカ 変身 ―第4回 弱さが教えてくれること―
グレーゴルの死後、家族はピクニックに出かける。困った虫がいなくなった開放感に満たされ、休日を楽しむ家族。そこには人間の残酷さが鮮やかに描かれている。「絶望名人カフカの人生論」を記した頭木弘樹さんは、カフカは弱い人だったからこそ、誰も気がつかない人間のエゴに注目
#45 パスカル“パンセ” 第1回 人生は選択の連続だ!
人生に選択はつきものだ。ではその選択は、きちんとしたものだろうか?企業の就職人気ランキングは時代と共に変わるが、それは社会の空気によるとも言える。パスカルは人間の判断は環境や習慣などの外的要因に大きく左右されるとした。また人間の願望には限りがなく、常に「こ
#46 パスカル“パンセ” 第2回 もっと誰かにほめられたい!
人間の願望は自己愛に源を発している。自分を認めてほしいという思いが、生きる原動力になっている。しかし自己愛は、時には自慢や嫉妬、羨望を生んでしまう。また人間は、自己愛によって現実をきちんと直視出来ないことが多い。耳の痛い真実は、身分の上下に関係なく、あらゆる
#47 パスカル“パンセ” 第3回 生きるのがつらいのはなぜか?
趣味もなく仕事もない状態で部屋に閉じこもっていると、気分が沈んでいくだろう。人間は考えることをやめることができない。だから何もしないでいると思考が空回りして、かえって苦しむのだ。パスカルは人間は何かに熱中していないと生きられないとした。そして人間が何かに熱中す
#48 パスカル“パンセ” 第4回 人間は考える葦(あし)である
最終回はゲストとして分子生物学者の福岡伸一さんを招く。福岡さんはこれまで科学の限界を痛感してきた。世界には複雑な要素があまりにも多く、全ての因果関係を突き止めることは不可能ともいえるからだ。「パスカルは“人間には分からないことがある”という事実を前に、人間のお
#49 紫式部“源氏物語” 第1回 光源氏のコンプレックス
聡明で美しい光源氏は、天皇になるはずの能力と血筋を持った男だったが、母の身分が低かったことから源氏という臣下の地位にされてしまう。そのため、不遇感から強い上昇志向を持つようになり、それが天皇の后など身分の高い女性との禁断の恋に結びついていく。第1回では、光源
#50 紫式部“源氏物語” 第2回 あきらめる女 あきらめない女
源氏物語には、さまざまなタイプの女性が登場する。年上インテリ女性が抱える苦悩を描いた六条御息所。愛されながらも子どもがない悲しさを感じる紫の上。晩年には母親としての幸せを手に入れる明石の君。男から愛されることを選ぶか、それとも母として生きることを選ぶか。人生、
#51 紫式部“源氏物語” 第3回 体面に縛られる男たち
人生の後半、光源氏は政治の表舞台で栄華を極める。しかし、この辺りから老いが目立ち始め、若いころと違って女を自由に出来なくなる。新たに迎えた妻・女三の宮は源氏よりも若い柏木の子を宿してしまい、ひそかに思いを寄せていた玉鬘(たまかづら)も寝取られ、長年連れ添った紫
#52 紫式部“源氏物語” 第4回 夢を見られない若者たち
光源氏の死後、物語はその息子や孫が主人公となる。彼らは、父と異なり野心を持つことが出来ず、生きる強さに欠けていた。女を全力で愛することが出来ない男の恋は、互いのすれ違いを生み、新たな悲劇へと発展してしまう。最終回では「宇治十帖(じょう)」を中心に、夢見ることを忘
#53 フランクル“夜と霧” 第1回 絶望の中で見つけた希望
ナチスの収容所では、ガス室に送られるかどうかはちょっとした偶然で決まった。先が見えない中、囚人たちの間ではクリスマスに解放されるとのウワサが広まった。しかしそれが裏切られると、急に息を引き取る者が多かった。自暴自棄になりスープをタバコに交換してしまう者もいた
#54 フランクル“夜と霧” 第2回 どんな人生にも意味がある
私たちは、自由で自己実現が約束されている環境こそが幸せだと思っている。しかし災害や病気などに見舞われた時は、そうはいかない。収容所はその最悪のケースだ。だが、それでも幸せはまだ近くにあるのではないかとフランクルは考えた。人間は欲望だけではなく、家族愛や仕事へ
#55 フランクル“夜と霧” 第3回 運命と向き合って生きる
収容所には、極限状態でも人間性を失わなかった者がいた。囚人たちは、時には演芸会を催して音楽を楽しみ、美しい夕焼けに心を奪われた。フランクルはそうした姿を見て、人間には「創造する喜び」と「美や真理、愛などを体験する喜び」があると考えた。しかし過酷な運命に打ちのめさ
#56 フランクル“夜と霧” 第4回 苦悩の先にこそ光がある
フランクルは、生きる意味は自ら発見するものであり、苦しみは真実への案内役だと説いた。フランクルの言葉に支えられながら生きてきたという、姜尚中さんをスペシャルゲストとして招く。姜さんは「与えられた運命を引き受け、それをバネにすることで成長が生まれる」と言う。先行き
#57 チェーホフ“かもめ” 第1回 たくさんの恋
チェーホフは代表的な戯曲「かもめ」の中で、さまざまな恋を描いている。古典的な文学の世界なら、そうした恋の多くはさまざまな障壁を乗り越えながら成就していくものだが、「かもめ」で描かれる「たくさんの恋」は、ほとんどが片思いの一方通行だ。めでたく成就する恋はまずない。
#58 チェーホフ“かもめ” 第2回 すれちがい
「かもめ」には多くの人物が登場し、多くの人間関係が描かれているが、そこで繰り広げられるのが「すれちがい」。交わされる会話はかみ合わず、それぞれの思いは相手には届いていないのではないかという世界だ。現代社会に通じるコミュニケーション不全や人間の孤独、そして人間は
#59 チェーホフ“かもめ” 第3回 自分をさがして
19世紀末、革命前夜のロシアでは従来の価値観が崩れ若者達が進むべき道を模索していた。「かもめ」の登場人物も常にさまよい続けている。現代日本に通じる普遍性を探る。 許諾が得られなかったため、一部映像を編集して配信します。
#60 チェーホフ“かもめ” 第4回 人生は悲劇か 喜劇か
「かもめ」は文学青年・トレープレフの自殺の知らせで終わる。唐突な終わり方で、悲劇にしか思えない結末だ。しかしチェーホフは、友人への手紙に「かもめ」は喜劇であると記している。「かもめ」は悲劇か、喜劇か。人生を扱いながら、答えを言わず、問いかけのみをするチェーホフ。最終回
#61 鴨長明“方丈記” 第1回 知られざる災害文学
「無常観」を表したことで知られる「方丈記」。実は前半のほとんどを、平安末期に起きた大火、つじ風、遷都、飢きん、大地震の記録に当てている。その描写力は、東日本大震災で多くのメディアが引用するほどリアルなものだ。さらに、災害に対する都会のぜい弱さ、庶民を顧みない政治
#62 鴨長明“方丈記” 第2回 負け組 長明の人生
鴨長明の自分史ともいえる「方丈記」だが、長明は、なぜか自分の過去については多くを語らない。方丈の庵(いおり)に住むようになったいきさつも「不運が重なり、居場所がない」と語るのみ。長明はなぜ世捨て人となり方丈記を書いたのか?同時代の貴族の日記や、長明自身が詠んだ
#63 鴨長明“方丈記” 第3回 捨ててつかんだ幸せ
「方丈記」の後半、すべてを捨てた長明は、まるで人生の憂鬱から解放されたかのように、生き生きと過ごす。そこには、自分の不運を嘆き、人生を「諦める」のではなく、不運を悟った上で「執着」を捨て、それでも満足して生きていけることを発見した、長明の得意げな顔が見える。家を捨て
#64 鴨長明“方丈記” 第4回 不安の時代をどう生きるか?
「方丈記」の最後、鴨長明は突如立ちすくみ考える。「執着を捨てる」ことに執着する自分は、悟っていないではないかと。しかしその自問に答える術を知らないまま「方丈記」は終わる。作家で僧侶の玄侑宗久さんは、自分の考えさえも絶対だと決めつけない心の在り方を貫く長明の姿勢こ
#65 アインシュタイン“相対性理論” 第1回 光の謎を解き明かせ!
光速に近づくと時間が遅くなる?重力で宇宙空間がひずむ?常識とは、かけ離れた世界に感じられる相対性理論。アインシュタインは、なぜこのような理論を考えたのだろうか。20世紀初頭、当時の物理学者は光の謎を解明できずにいた。その謎に挑んだのが相対性理論だった。アインシ
#66 アインシュタイン“相対性理論” 第2回 時間と空間は縮む
アインシュタインは「光の速度は、どの観測者から見ても、一定である」とした。この原理に基づくと、光速に近いような速い速度で移動する宇宙船の中では、時間がたつのが遅く感じられるという不思議な現象が起きる。変化するのは時間だけではない。宇宙船が速い速度で移動する時、
#67 アインシュタイン“相対性理論” 第3回 驚きのエネルギー革命
アインシュタインは光が最も速い理由について、光に質量がないからだとした。そして光以外の物質は速度が上がるにつれ質量が増すとした。例えばロケットの場合、光速に近づくにつれロケットの質量が増える。そのため次第に加速が難しくなり、質量ゼロの光に追いつけない。またアイ
#68 アインシュタイン“相対性理論” 第4回 ゆがんだ宇宙 重力の正体とは
太陽と地球の間には重力が働いて互いに引き合っており、この力が釣り合っているので地球が回っていると、私たちは思いがちだ。ところがアインシュタインは、太陽の巨大な質量のために太陽の周りの空間が曲げられており、そのゆがみに沿って地球が進んでいると考えた。つまり重力
#69 サン=テグジュペリ 星の王子さま 第1回 子どもの心を忘れずに
物語は飛行士が思い出を語る形で進む。飛行士は幼いころ、画家になるのが夢だった。しかし才能を認めてもらえず、夢を諦めた。ある日、飛行士は砂漠に不時着し、星からやって来た不思議な王子に出会う。王子の純粋な質問に答えるうちに飛行士は、あることに気付く。自分が物足り
#70 サン=テグジュペリ 星の王子さま 第2回 悲しい勘違い
王子は飛行士にこれまでの旅を語り始める。ある日、王子の星にバラが咲いた。バラを見たのは初めてだった王子は感激して世話をするが、バラは強気で王子につれなかった。実はバラは、王子への愛を素直に表せなかったのである。王子は傷つき、星々を巡る旅に出る。そこには自己中
#71 サン=テグジュペリ 星の王子さま 第3回 本当の絆のつくり方
7つ目の星・地球で、王子は5000本のバラが咲く庭を目にする。世界にひとつしかないと思っていたバラが、こんなにある。自分が愛したバラが、何の変哲もない花に過ぎなかったことを知り、王子はショックを受ける。するとキツネが王子に声をかけ、愛は時間によって育まれると王子
#72 サン=テグジュペリ 星の王子さま 第4回 すべては心で変わる
飛行機の修理は進まず、飲み水も尽きた。そこで王子は、井戸を探しに行こうと提案する。歩きながら王子は「月夜の砂漠が美しいのは、砂漠が井戸を隠しているからだ」とつぶやく。初対面の時と仲良くなった後では、人の印象が異なるように、世界は心によって違う姿を見せる。心の影
#73 般若心経 第1回 最強の262文字
わずか262文字に大乗仏教のエッセンスを凝縮した「般若心経」。現在広く用いられているのは、仏典を求めてインドに赴いた唐の玄奘三蔵の訳によるものだ。玄奘三蔵は膨大な経典を翻訳したが、「般若心経」の翻訳にあたって工夫したのが、読経したときの「音の響き」だった。なぜ玄
#74 般若心経 第2回 世界は“空”である
世の中は、複雑な要因が絡み合いながら常に移り変わっている。そして世の中の変化のすべてを、人間が完全に予測することはできない。古代インドの仏教徒は、この不確かな世の中をどう捉えるべきか、さまざまな考察を巡らせた。その中から生まれてきたのが「空」の思想だ。般若心経
#75 般若心経 第3回 “無”が教えるやさしさ
般若心経は、知識を得ることで満足してしまい、真実を理解する努力をしなくなることを戒めている。その一方で、悟りにゴールはないという。人間は永遠に未完成な存在であり、完成することはあり得ないからだ。こうした考え方の背景には、自分自身の悟りよりも、多くの人を慈悲の
#76 般若心経 第4回 見えない力を信じる
僧侶で作家の玄侑宗久さんを招く。玄侑さんにとって、般若心経は「生きる勇気を与える呪文」だと語る。人間は言葉によって世界を認識している。しかし言葉には、限界がある。そこで人間の生命力に直接働きかける「呪文」として生み出されたのが、般若心経だというのだ。最終回では
#77 夏目漱石“こころ” 第1回 私たちの孤独とは
信頼していたおじに裏切られ、また親友を裏切ってしまった先生は他人のエゴと自分のエゴの醜さを痛感し、人を信じることが出来なくなっていた。先生は自意識が高かった。そのため悩みを抱え込み、他人に胸襟を開くことが出来なかった。孤独は、夏目漱石が生涯をかけて追ったテーマ
#78 夏目漱石“こころ” 第2回 先生という生き方
「こころ」が書かれたのは、日本が日露戦争に勝利し、近代化が一段落した時代だ。それは同時に、社会の目標がなくなり、“自分探し”の時代が始まったということでもあった。郷里の実家の存続や自分の出世には関心がなかった「私」は、もっと自分を大切にする生き方をしたいと願って
#79 夏目漱石“こころ” 第3回 自分の城が崩れる時
先生の親友だったKは、実家から勘当され、働きながら学校に通っていた。Kは先生とは性格が違い、他人に関心を示さないタイプだった。そして自分の信念を何より信じていた。こうしたKの態度は、実は強さによるものではなく、他人と距離を置くことで孤独から目をそらしているだけだ
#80 夏目漱石“こころ” 第4回 あなたは真面目ですか?
先生はなぜ、妻ではなく、私に全てを打ち明けたのだろうか。先生は私に「あなたは真面目ですか」と問いかけた。個人がバラバラになっていく時代、相手を信じ、自分自身を投げ出すことは非常に難しい。「真面目ですか」という問いかけは「あなたを信じて良いのか」という先生の魂の叫
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