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この記事は、おススメを紹介していますが、読み進めると【ネタバレ】がありますのでご注意くださいませm(__)m
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「CAVATINA」。ふとした時に頭の中で流れる物哀しくも美しい曲。この曲がこの作品のテーマ曲だったコトを改めて思い出せた。
舞台はベトナム戦争。しかし戦争シーンをほぼ見せずに、ロシアン・ルーレットを通じて戦争の悲惨さを描いた名作。若きロバート・デ・ニーロがこめかみに銃口をあて、血走った眼でロシアンルーレットをするシーンは何度観ても息を飲む。
バーカウンターのデニーロ、最期の会話で思い出したかもしれないかつての鹿狩りとあの時外した一発を彷彿させる刹那がすぐ後に来る展開よりも辛かった。
そして語り継がれるロシアンルーレット
捕虜中とラストでは
お互いのために引く引き金と
友のために引く引き金は重さが違った
デニーロ作品で一番好きな場面だったかもしれない。強烈に悲しくてあまりにまっすぐだった。
もう元には戻れない、これで何を得たんだろうか、失ったことしかない、本当に悲しかったけど観れてよかった。
ベトナム戦争に志願した若者たちは戦争に冒険を求めていた、実際は想像を絶する程の苦痛、悲惨な日常。あまりに悲惨な悪夢に若者たちは心を傷つけて帰ってくる。
この作品と言えば人の命をも賭け事にしてしまうRUSSIAN ROULETTE。頻繁に出てクるこの狂気こそが、まさにベトナム戦争の暗喩になっている気がする。前半の冗長にして退屈とも言える出征前のSCENE。本当の幸せとは、案外こういうコトなのかもしれない。
戦争とは肉体ではなく、精神を蝕むものだと初めて知った映画。賞も沢山取ったし、ヒットしたから多くの人が見てるはず。
捕虜のシーンからラストまで見たら、絶対戦争ヤダってなるのに。
「ディア・ハンター」では、ヴェトナムに囚われたニックに変化がもたらされた。敢えて表現するなら、彼は正気を失っていった。そこに、ヴェトナムの慣習(として作品中に描かれた「ロシアン・ルーレット」)……が絡み、止まることなく深みにはまる変化が生じる。
私であれば一つの捉え方として「ディア・ハンター」でのニックの変わり果てた姿をそのように解釈する。
そして、チミノ監督の壮絶な〈キー〉により、衝撃的な力いや感動が心中に巻き起こされるのではないであろうか。
メリル・ストリープは可愛すぎるし、クリストファー・ウォーケンはかっこよすぎる。
ラストも衝撃的で映画自体もとても長いので、いつかまた観たいな。
ディア・ハンター
|1979年|アメリカ
再生(147分)