革命児サパタ エリア・カザン 監督 ジーン・ピータース マーロン・ブランド

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革命児サパタ エリア・カザン 監督 ジーン・ピータース マーロン・ブランド

(1952年製作の映画)
VIVA ZAPATA!

製作国:アメリカ上映時間:114分
ジャンル:ドラマ

若かりし頃のマーロン・ブランド!

テーマは好きだけど期待は越えなかった。この時代の作品いいな〜と思うけど。

20世紀初頭のメキシコで、革命派が独裁者を倒したまでは良かったけれど、新たな政権を発足させた政治家は軍部を押さえることでできず、国内の混乱は収まらず・・・

そんな中で、既得権益を持つ支配層に対して闘い続けた実在の人物を描いています。
ただし、映画に描かれたサパタと実在のサパタは同じではないようで、この映画はかなりフィクションが加わっています。

しかしそうであるからこそ、メキシコのような途上国で革命を成し遂げることの困難さが印象的に、なおかつ効果的に描かれている。
いったん革命を成し遂げてもそれで万事がうまくいくようになるわけではなく、軍部の介入や革命派内部の主導権争いや腐敗など、次から次へと色々な問題が起こるものである、という真実を分かりやすく提示することに本作は成功しているのです。
こんにちのアフリカでも類似した例は見られるでしょう。

マーロン・ブランドの独特の風貌が生きている。
また、繰り返しの技法がうまく使われているし、メキシコの庶民のひからびた表情も独特で、観客に強いインパクトを残すのです。
モノクロであることも、この映画では効果的。

エリア・カザンの佳作と言えましょう。

サパタに扮したマーロン・ブランドが見せる、内に秘めた闘争心と正義感を感じさせる終始抑えた演技が秀逸だ。

途中まで誰が誰だか、関係性が掴みきれなくてしんどかったけど、独裁者が国外逃亡してから格段に掴みやすくなった。
大統領が軍人に射殺されるシーンは緊張感あった。
サパタが大統領になって陳情に来た農民のうちのひとりとのやり取りが冒頭のサパタと重なる演出が印象的。

序盤の農民の突発的な死や、結末におけるまるで頭が落ちたかのような絶命ショット/尖塔が胸を突き刺す画面構図など、死の瞬間を印象的に捉えることに成功している。
それは取りも直さず、カザンの映画人としての生が死と隣り合わせであることの意匠とも言えるだろう。
したがって、「波止場」のその後、と見るのも興味深い。

内戦シーンは迫力十分。人が安い。

マーロンブランドのメキシコ人らしさあふれる芝居が素晴らしい。口調、なまり、仕草。
ヒロインのジーンピーターズもとてもきれい。

土地を守るというところまでであれば、ナショナリズムもそう悪いものではない。
土の香りがする映画は名作が多いですね。心に残る作品になりました。

素の状態だと自分でもあまり似てないと感じたからなのか、マーロン・ブランドがエミリアーノ・サパタに結構似せようと努力しているのが面白い映画。

あと面白いところといえば、やはり序盤にある行為をやられる側だったサパタがやる側になるという逆転の展開で、野心家も腐るってことを良く表したものとして印象深かった。

マーロン・ブランドが一瞬分からないメキシコ人っぷりと、どの作品でも印象が残るアンソニー・クインがやはり良かった。

革命児サパタ

メキシコ革命の英雄、エミリアーノ・サパタの半生を描いた伝記ドラマ

|1952年|アメリカ

見放題

再生(112分)

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見どころ

サパタ役のマーロン・ブランドは、圧倒的な存在感と演技力でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞。巨匠、エリア・カザン監督のドキュメンタリータッチの演出も光る。

ストーリー

20世紀初頭のメキシコ。独裁者・ディアスの圧政に苦しむ農民の中にエミリアーノ・サパタという青年がいた。自由と土地を求め、農民兵を組織したサパタは、南部一帯の制圧に成功。やがて、大統領になったサパタは、土地解放を実現するのだが…。

キャスト・スタッフ

出演
マーロン・ブランド

ジーン・ピータース

アンソニー・クイン

ジョセフ・ワイズマン

マーゴ

ミルドレッド・ダンノック

監督
エリア・カザン

音楽
アレックス・ノース

脚本
ジョン・スタインベック

製作
ダリル・F・ザナック

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